モンゴルで日々奮闘していた協力隊員の日記

H26-2青年海外協力隊員(職種:青少年活動)として、モンゴルで2年間活動していました。

世界も自分も変えるシゴト

協力隊になってから、「実は私も協力隊になりたいんです!」という人が、案外に身近に多くいることに、初めて気づきました。

今回は、そういう方たちに向けて、書いてみたいと思います。

(もちろん、そうでない方も読んでもらえたら嬉しいです。)

 

(前回の記事より)「健康条件付き登録」を経て、無事に「合格通知」をもらい、平成26年度2次隊協力隊候補生となった私。

 

この「2次隊」というのは・・・

JICAは、現在年に4回、隊員を外国に送っています。つまり、合格すると隊員は1次隊から4次隊のいづれかに分けられるのです。また、その人数は、年によっても変わりますが、1つの隊次につきだいたい300人くらいいます。だから、1年に約1200人の人が協力隊として羽ばたいていっているわけですね。協力隊の歴史を見ると、1965年に発足して以来、これまでに88か国へ計39,096名(2014年6月30日現在)以上の隊員を派遣しているそうです。(「JICAボランティアの歩み」よりhttp://www.jica.go.jp/volunteer/outline/history/2014/11/29)

 

 

「協力隊になるのって難しいんでしょ?」

 

という質問をよくされます。私もなる前はそう思っていました。

 

でも、いろんな隊員さんと接してみて、個人的に思うのは、 

”周りから協力隊への理解がちゃんとあって、どんな不自由な場所でも、現地の人・周りの人と協力しながら、自分で生きていける力を持っている人”

が隊員に選ばれているのかなと感じています。

 

もちろんそれだけではない部分もあるとは思いますが、ようは特別な専門技術を持っていなくても隊員になれる可能性は十分あるのです。

 

実際、専門的な知識を生かして、長期的に途上国に関わりたいのであれば、専門員(詳しくは、募集要項一覧 | 人材募集・研修 | JICAについて - JICAをご覧ください)

という道の方が合っているような気がします。

 

じゃあ協力隊に求められていることって何なの?

 

青年海外協力隊事務局長・小川登志夫さん(2014年7月二本松訓練所「局長講話」より)の言葉を引用させていただくと、

「ボランティア活動の成果を出す必要は必ずしもない。むしろ、2年間で成果を出すのは難しい。しかし、途上国で協力隊の評価はとても良い。その理由は、日本のような先進国から若者がやってきて、敢えて自分たちと同じ生活をして自分たちのために活動してくれる事が、それだけで勇気づけられる。それに加えて、日本人の礼儀、時間を守る、約束を守る、ものを大切にするなど、日本人の行動そのものが途上国の発展に寄与できる

ことなのだそうです。

 

それは、活動を始めてみても、日々感じています。

 

あと、隊員さんの中には「人が好きな人」が多いなと思います。

人気者とかリーダー的な存在であるとか、そういうのではなく、人のために動ける人や、人と協力できる人といった、「人間として尊敬できる人」という方々が多くいらしゃって、そういう方たちと一緒にお仕事ができるのは、とても刺激的です。

 

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(派遣前訓練で出会った仲間。写真は、JICA Nihonmatsu Training Center Facebookより)


JICA Nihonmatsu Training Center - 福島県 二本松市 - 政府機関 | Facebook

 

話は変わりますが、

最近、

誰かを応援していたら、自分が元気のない時に、誰かが応援してくれる

ということに気づきました。

 

先日、一通のビデオレターが届きました。

 

私が顧問をしていたクラブのメンバーと、一緒に活動していた先生から、「がんばれ!」という応援メッセージでした。

 

今、モンゴルに来て、約2か月が経とうとしていますが、私はとても恵まれた環境にいるなと感じながらも、やっぱり分からない言葉、慣れない生活、厳しい自然環境などに、どこかしらストレスを感じながら生活しているのが現状です。ニキビも増えましたし。(T_T)

 

そんな時に届いた応援メッセージは、めちゃくちゃ嬉しくて、号泣してしまいました。仲間に背中を押された気がして、元気をもらいました。

 

そのビデオを撮ってくださったのは、日本で一緒に働いていたM先生でした。

 

気の合うM先生と私は、仕事の帰り道に悩みや思っていることを言い合って、仕事を一緒に頑張っていました。とても優しいM先生は、私の話を親身になって聞いてくださり、そのおかげで大変な仕事も乗り越えられました。

 

そんなM先生に、私が仕事を辞める時に、これまでの御礼を込めて、「応援アルバム」をプレゼントしました

これは、私が以前落ち込んでいた時に、私の大好きな友達が「応援絵本」を作ってくれて、それが今でも自分の元気の源になっていることを思い出したからです。

 

M先生が辛くなった時に、私はこれから傍で話を聞くことはできないけど、このアルバムを見て元気になってもらえたらと思い、M先生の素敵ポイントを沢山書いて、プレゼントしました。

 

そのアルバムの御返しでは、もしかしたら無いかもしれませんが、 今、自分が元気のないときに、応援してもらえるというのは、自分が誰かを応援した分が、巡り巡って自分に帰ってきたのかな、という気がしたのです。

 

『Pay It Forward』(邦題:『ペイ・フォワード 可能の王国』

という映画があります。

 

劇中に、先生が

「世界をより良くする方法とは?」という宿題を生徒に出します。

 

主人公が出した答えとは、

「まず、自分が、自分以外の誰か3人を助ける。そして、その人たちは、また違うだれか3人のことを助けて幸せにする。そうして、3人、9人、27人…と幸せの連鎖が続けば、世界はより良くなるはずだ」

というものでした。

 

つまり、「恩送り」ですよね。

 

私も、恩を沢山受けてる分、モンゴルで恩送りをいっぱいして、それが巡り巡って世界中で元気のない人たちの支えになれば良いなと思っています。

そういったシゴトが、協力隊には求められている気がします。

 


Pay it Forward - Are you ready to do the world a favour? - YouTube

 

なんか、まとまりのあるような、ないような文章になってしまいましたが、

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

次こそは!!、モンゴルに行くまでの半年間、について書く予定です。