モンゴルで日々奮闘していた協力隊員の日記

H26-2青年海外協力隊員(職種:青少年活動)として、モンゴルで2年間活動していました。

新しいひらがな

孤児院の子ども達を観察していると、

子どもの発想ってなんて自由で、柔らかいんだ!

ということに気づかされます


例えば、

子どもが折り紙の本で、「ちゃわん」のページを開いて折っていました。

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「できた!」といって見せてくれたのは、なんとちゃわんでは無かったのです。

何を作ったと思いますか?











正解は、

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モンゴルゲル(パオ)!

入り口と煙突と、煙突から出る煙を書けば、立派なゲルです。



おちゃわんをひっくり返して、ゲルにしちゃうところが、モンゴル人ならではだなぁと感心させられました。

子どもって、ほんとにクリエイティブ。



他にも、


ひらがな50音順のテストをしていました。

白紙の紙に、キリル文字で、
「a i u e o」書かせて、
その横にひらがなで
「あいうえお」と書くようにさせました。


ある子が、わ行のところに、
wa wi wu we wo
と書いて、悩んでいました。

私は、わ行を「わ」と「を」しか教えてなかったので、そのwi wu we をどうやって書こうとしているのか、不思議に見ていると、

他の子がその子のテストをみて、
「wi wu weなんて無いよーあはは!」
と笑ったので、

「じゃぁ新しいひらがなを発明してよ」と提案してみると、
えー?!と言いながらも、書いてくれました。


皆さんなら、どうやって書きますか?









その子は、


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(ви вү вэは、キリル文字でwi wu we)

こんな風に書いていました。


この後、「昔はwi とweがあったんだよ」って書いてあげると、「ちょっと似てるじゃーん」といって、キャッキャキャッキャ笑っていました。


似てるかどうかは別にして笑、

子どもの発想って、ほんとに自由で面白くて、凝り固まった私の脳に良い刺激を与えてくれます








子どもは自由に遊ばせている時が一番伸びる


というのを聞いたことがあります。



大人は、子どもの言動に逐一口出しをしそうになりますが、そこをぐっと我慢して、子どもの様子を観察したり、子どもの発言に耳を傾けてみる


そうすると、その子が好きなことや得意なこと、その子から生まれるアイデアが沢山見えてきます


そして、できたことに対して認めてあげる


別に大袈裟に褒めなくて良いと思うんです。「よし!」という目配せだけでも、子どもってわかるから


そうすると、その子に自信がついて、自ら自分の得意なことを伸ばそうとする



と、子どもたちを見ていて実感しています




だから、私の日本語の授業は、特に低学年相手では、勉強というより一緒に遊んでいるといった感じの方が正しいかもしれません。

遊びの中で、日本語の絵本を読んだり、物の名前や表現を覚えさせたりしながら、少しずつ日本語に慣れさせています。


これは、学校ではなく孤児院という特殊な環境だからこそできるスタイルですけどね。



他の孤児院や青少年センターなどの日本語教育の活動も興味があるので、もし私と同じ状況だという方がいたら、コメント欄にどういう風に教えているのかシェアしてくだされば嬉しいです。






では、今日も読んでくださった方々、


あったかいんだから〜🎶





あっ、ハッピーバレンタイン(^ ^)