モンゴルで日々奮闘していた協力隊員の日記

H26-2青年海外協力隊員(職種:青少年活動)として、モンゴルで2年間活動していました。

「太陽の子ども達」来日コンサート決定!

こんにちは。

モンゴルから帰国して早一年。なんと、配属先の子ども達「太陽の子ども達」が、今年もチャリティコンサートのために来日することが決まりました! 

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児童養護施設「太陽の子ども達」の子ども達

モンゴル太陽の子ども達チャリティコンサート in尼崎 ~虹の架け橋~

2017年11月6日(月)18:30~(17:30開演)

尼崎アルカイックホール(大ホール)
尼崎市昭和通2丁目7-16
(阪神「尼崎」駅下車・徒歩5分)


チケット
前売り:おとな2000円(当日2500円)
    こども1000円(当日1500円)※高校生まで

チケットをお求めの方は、下記の担当までご連絡いただくか、
080-9620-8801(ベルナ 尾田篤子)
080-9155-3300(GBU  川勝美紀)

 

こちらのpeatixのサイトからでもご購入いただけます↓↓↓

モンゴル太陽の子どもたち チャリティーコンサート 〜虹の架け橋〜 | Peatix

 

内容
児童養護施設「太陽の子ども達」の子ども達、卒業生、先生によるモンゴル伝統芸術音楽コンサート(モンゴル舞踊、民謡、アクロバット、ホーミー、馬頭琴による演奏他)
西宮市立学文中学校和太鼓部とのコラボ演奏あり !

 


11月6日 モンゴル児童保護施設「太陽の子どもたち」チャリティーコンサート予告


主催     
一般財団法人ベルナ・チャイルドサポート

特別協力団体 
グローバルビューティユニオン

後援     
国際ソロプチミスト神戸東 公益財団法人木口福祉財団 芦屋ロータリークラブ みのたにグリーンスポーツホテル

 

◇イベント広報FB↓◆
https://www.facebook.com/beruna.kansai.oyabaka/

◆孤児院「太陽の子ども達」支援団体HP↓◇
http://berunachild-support.org/news/
(昨年までの来日コンサートの様子がチェックできます!👀

◆クラウドファンディングも受付中です↓◇

camp-fire.jp

当日ご都合が悪かったり、遠隔地にいらっしゃる方もクラウドファンディングでご寄付いただけると幸甚です。 

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コンサートのチラシ表

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コンサートのチラシ裏

※コンサート会場周辺で、チラシを置いてくださるお店も絶賛募集中です!詳しくは担当までお電話でお問い合わせください。

 
 コンサートのここに注目👀

1 馬を全身で表現するモンゴル舞踊。上下に素早く揺れる肩は圧巻!

2 どこか日本の民謡や演歌に似ているモンゴル民謡。初めて聞くのになぜか懐かしい気分になります。

3 中国雑技団ばりのアクロバット。人間ってこんなに体が曲がるの?ってくらい、くねくねに。注目は、7歳の可愛い女の子二人の演技です♡

4 1人の人間が同時に二つの音を出すホーミー。ぜひ生で聞いてみてください!

5 「スーホーの白い馬」でお馴染み馬頭琴。生で聞くと本当に馬が走っているように聞こえますよ。モンゴル国立芸術大学を卒業した施設のOBが演奏します。

6 モンゴルで最高の教育者に贈られる国家勲章「モンゴル最高教育者勲章」を受章された施設長、エルデネ氏のお話。今年5月、TED×Ulaanbaatarにもご出演されました。

 


Нарны хүүхдүүд гэр бүл | Erdenechuluun Sanjaa | TEDxUlaanbaatar

(時間があるときに、日本語訳します…。)

 

👀 👀 👀

 

 2003年、初めて沖縄でコンサートをした時、チャリティだと思って訪れた大人達がびっくり!そのクオリティの高さは本物でした。
それもそのはず、狭い世界で生きていた子ども達は日本という未知の新しい国に行けるということで、必死に練習を積み重ねたからです。

それから、日本で支援団体ができ毎年チャリティ・コンサートを開催しています。

 

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小さい頃から練習を重ねる。練習を人一倍頑張るだけでなく、勉強の成績や日頃の態度が優秀な子だけが日本に行ける

 

施設に住んでいる子ども達は、みんな厳しい環境の中育ってきました。貧困、虐待、事故、病気等の様々な理由で親がいなかったり、もしくは親と一緒には暮らせない子ばかりです。子ども達は来日コンサートのためモンゴル音楽や舞踊を学校以外の空いた時間に練習しています。それが、結果的には子ども達自身の「自立」にもつながっています。

(「太陽の子ども達」について詳しく知りたい方は、こちら↓)

midochang.hatenablog.com

 日本の支援者の方々の支援金のお陰で、子ども達は施設卒業後も大学まで通うことができています。子ども達の中には、モンゴル国立芸術大学(モンゴルで一番優秀な芸術大学)で馬頭琴や踊りを勉強した子もいて、その子達が施設の弟妹達に音楽・舞踊を教えています。また、モンゴル国内でも超一流の先生が指導にあたっています。

 

◆子ども達(卒業生)の現在の演奏(約4分)↓◇


Ger Sessions: ETUGEN 'Praise of The Genghis Khan' (Chinggis Khaanii Magtaal) S1/E5

 

「わざわざ日本でしなくても、モンゴルでチャリティコンサートできないの?」

とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、モンゴルでは現在のところ児童養護設に対する風当たりが日本よりも厳しいと感じます。詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

midochang.hatenablog.com

 

そんな国内の厳しい環境の中、20年弱子ども達に寄り添ってきた施設長エルデネ先生。
リンク先にも書いた施設での「自立教育」は、子ども達を更生させ社会復帰させるためエルデネ先生の強いリーダーシップと深い愛情のもとに行われています。この教育手法は、「モンゴルだから」ではなく、日本の今まさに子育て中のご両親や学校・保育関係の方々に何かヒントになると思っています。(興味のある方は上記リンク先【「太陽の家」子どもの自立に必要なもの】をポチッと!こんな風に書いたら怪しい悪徳商法のサイトみたいですが…笑)

 

そんな訳で、今年も開催される「太陽の子ども達」来日コンサート!
今年は、兵庫県尼崎市と福島県会津若松市で開催されます。

兵庫県の方は、なんと1800人のホール!主催者の方々、大きく出ましたね!笑
お客さんからいただいた収益は全て孤児院に寄付をし、これから寒い季節を乗り越えるための子ども達の冬服やスノーブーツ、また施設を暖かく保つための暖房器具や隙間風が入らないように施設を修理する等に使用されます。


1800人のホールにお客さんがちょこんとしかいないとなるとちょっと心が痛いというのもあるのですが、冒頭でも書いたようにコンサートのクオリティは半端ないです!これは声を大にして言いたい!「子どもら、やりよるでー!」モンゴル国立芸術楽団にも匹敵するくらいと言っても過言ではないと思います。

 

広報にご協力いただける方は、ぜひともこのブログをSNS等で拡散してもらえると嬉しいです🙏

 

当日は私も広島から行きますよ~~!!!
皆さんにお会いできるのを、心より楽しみにしています😍

 

(福島県会津若松市で開催される方も、情報が入り次第このブログでお伝えする予定です!)

 

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昨年の来日コンサートの時に子ども達とパシャリ

 

モンゴルでの「孤児院」に対する意識

 

2015.9.2

 

2か月ぶりの投稿です。

皆さんお元気ですか?モンゴルに夏、来てくださった皆さん、ありがとうございました。

 

久しぶりですが、今日、色々考えさせられる出来事があったので、書きたいと思います。

 

今日仕事が休みだったので、家で休んでいると、同僚から、

「今からダルハンの50周年記念公園で、うちの子ども達(児童養護施設「太陽の子ども達」の子ども達のこと)が踊ったり歌を歌ったりするから、パソコン貸して!」と連絡が来ました。

 

以前の記事にも書きましたが、「太陽の子ども達」は年に1回日本でモンゴル伝統芸術コンサートができるほど、伝統民族舞踊、歌、曲芸、伝統楽器による演奏などのレベルはかなり高いです。

 

(以前の記事。)

midochang.hatenablog.com

 

 

(日本でのコンサートの様子です。ぜひ、下の動画をご覧ください。)

【NGOユイマール】太陽のコンサート2012 予告ムービー - YouTube

www.youtube.com

 

「ダルハン市民に、うちの子ども達の素晴らしさを披露できる機会だ!」

と私は楽しみにして出かけていきました。

 

公演に着くと、ちょうど始まるところだったので、カメラを構えて人混みの中に行きました。

 

その会には、ダルハンにある色々な会社や施設、学校等が呼ばれて、新商品の展示会や、踊り歌を披露したりするものでした。モンゴルは、9月が新学期なので、新しい年度の始まりということで、そういう会を開いているようです。

 

最初は、民族舞踊。「ションホル」という、鷹をモチーフにした踊りです。

今年で、施設は15周年を迎えたので、その記念式で新しく披露した踊りです。

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集まっていたお客さんも沢山見ていて、踊りもばっちりきまって、良い感じに終わりました。

 

その後、歌を2曲、踊りをもう1曲披露したのですが、最初の「ションホル」を見ていたお客さんが歌の途中なのに、次々に帰り始めたのです。

 

司会のそばに並んでいたお偉いさんたちも徐々に減り始め、観客席に私1人ぽつんと残され、あとは周りに店開きをしていた人達がいるぐらいでした。

 

「えっ?なんで歌の途中なのに、帰っちゃうの?まだ終わってないよ!」

と心の中で思いながら、私だけは最前列で最後まで見るんだと思って、見ていました。

 

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決して、日本でのコンサートに比べて質が落ちている訳ではありません。

動画を載せられないのが残念ですが、子ども達の舞台は素晴らしいものでした。

 

終わった後、子ども達のそばによると、

「見ていたの、先生1人だけだったね。」

と笑って冗談っぽく言いました。

 

私は怒り心頭で、

「なんで君たちがこんなに一生懸命歌って、踊っているのに、人は見ないの?!」

と尋ねました。

 

すると、

「モンゴルでコンサートすると、いつもこんな感じだよ。「孤児院」という名前を聞くだけで、人は興味を示さないんだ」

と言いました。

 

子ども達は私よりずっと大人で、そのことをちゃんと理解していたのです。

 

私は、本当にショックで、イライラして、いたたまれない気持ちになりました。

 

 

これが、今のモンゴルでの現実です。

学校でも、「孤児院出身」というだけで差別を受けたり、先生の子どもに対する対応が違うそうです。それは、孤児院出身の子ども達が、盗みをしたり暴力をしたりする事が多いからです。

 

でも、その子達がなぜ盗みをしたり、暴力をふるうのか。

それは、親から暴力をふるわれていたり、貧しくて盗みをしないと食べるものが無い、生きていけない生活があるからです。

 

もちろん、盗みや暴力はいけないことですが、それをする背景や理由に対して、周りがもっと理解して欲しいと私は強く思っています。

 

私は日本の実態を知らないのですが、日本でもそうなのでしょうか。

「孤児院」という名前から、「児童養護施設」に変わったのも、そのような理由があるからでしょうか。

 

 

モンゴル政府は、お金がありません。日本のように児童養護施設を援助する補助金がモンゴルにはありません。

 

だから、日本から支援金や支援物資をいただいて、普通の子と変わりない服を着て、文房具を持って、ご飯を食べられるというのは、子ども達にとってとっても大切で、差別を防ぐ方法の一つなのです。

 

そういう理由でも、支援者の皆さん、本当にありがとうございます。

 

 

私も、アメリカにいた時、「日本人だから」という理由で差別を受けたことがありました。英語がうまく話せなくて、バカにされたこともありました。だから、差別を受ける人の気持ちが、とっても哀しくて、寂しくて、いたたまれない、というのがよく分かります。

 

その時思ったことが、「相手のことを知り、理解することで、差別や偏見は無くなる」

 

モンゴルの人も、もっと児童養護施設に出向き、子ども達と交流し、理解することで、「孤児院」という偏見を無くして、モンゴル全体がそういった施設に対して理解を示して欲しいなと思いました。

 

このことをぜひ日本の皆さんも知ってください。

 

 

今日も読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「娘さんをください!」

モンゴル人の男友達が、彼女の実家に結婚の申し込みをするというので、一緒についていかせてもらいました。

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(春のモンゴルは、ところどころ「しましま大地」。黒い部分が小麦粉を今年小麦粉を植えている大地。黄色い部分が、去年植えたので今年は休みの大地)


彼女の実家は、モンゴルの北部からロシアのバイカル湖のあたりにかけて住んでいる部族、「ブリアット族」です。


因みに、モンゴル人の8割は「ハルハ族」です。


家族一同が揃い、若干の談笑や軽い食事をした後、いよいよ緊張の瞬間です。


彼氏側の両親が立ち上がって、なんやかんや言って、

「娘さんをください!」


そしたら、彼女側の人が

「この場に、娘がいないよ。娘を探してきて。」


確かに、その席に彼女がいませんでしたが、探してきてって?えー?


???の私をよそに、彼氏側の家族が立ち上がりました。

「娘は、暖かい所にいるよ。」

ヒントだけもらった私たちは、彼女の名前を呼びながら、家の隅々、外に出て、トイレの中、ゲルの中、車の中、トランクまで開けて探す探す…。

大の大人が、皆でかくれんぼをしているようです。


なかなか見つけられないでいると、

彼女の家族に、

「1時までに探せないと、出直してもらうよ。」

と言われました。


日本も同じですが、モンゴルでも11時〜1時を「午(うま)の刻」と言い、それが縁起の良い時間帯らしく、


その間に娘を見つけないと、娘はやらないよ


とのこと!


ブリアット族は、必ずこの慣習を行ってから結婚を認めるそうです。


そうして、探すこと30分…


「ギブアップ!」


ついに私たちは、彼女を見つけられませんでした。


ああ、出直しかぁ…


と思っていると、



娘さんが出てきました。Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


さっきのは、冗談だったようです。


どこにいたの?と聞くと、家を囲っている柵の外にいたということ。その時期は、まだ冬の寒い時期だったので、全然暖かい場所じゃないじゃん!と一人突っ込みしてしまいました。そりゃ見つからないよ。


娘さんも出てきたことだし、仕切り直しです。彼氏と彼女も参席して、もう一度、彼氏側の家族が「娘さんをください」とお願いし、無事okをもらうことができました。


大変だったのは、その後です。


それぞれの前に、小さいグラスが置かれて、液体が並々注がれます。


水みたいー!\(//∇//)\

いいえ、これはウォッカです。


ブリアット族はまた、お酒を沢山飲むことで有名な民族で、グラスが空いていなかったら、「次の人に注げないから、早く飲んで」と怒られます。


私を飛ばして注げば良いじゃない!

その理不尽な理由はなんだ!

と、言う勇気もなく、ガブガブ飲ませれ、歌わされ…気がついたらベッドに倒れていました。


私は昼の3時ごろに、家に搬送されましたが、他の人達は、夜の7時ごろまで飲んで歌ってしていたそうで、モンゴルの人は強いなぁと思いました。


こういう面白い慣習、どんどん体験していきたいですね。もちろん、ウォッカ抜きでね。